フィンランドの Isolauri E

フィンランドの Isolauri E のグループが報告している、アトピーの母親にビフィズス菌+乳酸桿菌のプロバイオ ティクスを与えた時に母乳中のサイトカインがどのように変化するのか、
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また母乳栄養が赤ちゃんのアトピーに影 響するかどうか、母親がアレルギー体質の場合、アトピーを防ぐには赤ちゃんに母乳を与えるべきか、
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あるいは 母乳を中止するべきかの論争に一つの医学的根拠を与える実験結果を紹介いたします。
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母乳を与えることが赤ちゃんのアトピー予防には最も良い方法と考えられています。
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しかしながら、母乳栄養が 赤ちゃんのアトピーを減らすと言う報告と、逆に増やすという報告の両方が提出されています。
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完全母乳で育て ていても、赤ちゃんにアレルギー症状が出ることは珍しくはありません。
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一つの解釈として母乳の中にアレルギー 誘発要因があると考えられます。最近になって、私たちはアレルギーを持つ母親の母乳中には(アレルギーを抑 える物質である)TGF-β2 が少なく、このような母親にプロバイオティクスを与えると、母乳中の TGF-β2 が増えるこ とを報告しました。