アレルギー病の治療に共益性乳酸菌プロバイオティクスが有効

アレルギー病の治療に共益性乳酸菌プロバイオティクスが有効であるとの医学実験から、腸内細菌叢の役割 の重要性が強調されてきています。
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今回の実験の目標は、6種類の乳酸菌から最も優れた抗アレルギー効果を 持つ乳酸菌を、卵白抗原(OVA)で誘発される気管支喘息の実験動物モデルで発見することです。実験方法の 概要:卵白抗原で感作された BALA/c マウスに、ビフィズス菌;ブレーベ菌 M-16V/インファンティス菌/アニマ リス菌2株、および乳酸桿菌;プラタナス菌/ラムノサス菌の6種類を経口投与しました。卵白抗原の肺への吸入 後に methacholine への反応(気道過敏性試験)を測定しました。
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(訳注:気道過敏性は,喘息の最も基本的な病 態であり,その測定には,methacholine とヒスタミンが用いられる)気道炎症の病体は気管支肺洗浄液の炎症細 胞分析と、インターロイキン4(IL-4),IL-5、IL-10、インターフェロン-γ、卵白抗原特異 IgE、IgG1、IgG2 の測定で 評価しました。
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さらに、ビフィズス菌;ブレーベ菌 M-16V と乳酸桿菌;プラタナス菌投与後の急性皮膚反応を計 測しました。
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実験結果:6種類の乳酸菌の中では、ビフィズス菌;ブレーベ菌 M-16V と乳酸桿菌;プラタナス菌が、 (1)methacholine への反応(喘息症状の指標;気道過敏性)を阻害しました。(2)気管支肺洗浄液の中の好酸 球数(気道アレルギー炎症の指標)を低減しました。
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(3)卵白抗原特異 IgE と(4)IgG1 の両方を低減させました。 しかしながら、他の乳酸菌にはこのような効果はみられませんでした。
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さらに、乳酸桿菌;プラタナス菌にはなく、
ブレーベ菌 M-16V だけに卵白抗原に対する急性皮膚反応低減作用が確認されました。
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以上の実験結果より、 ビフィズス菌;ブレーベ菌 M-16V が最も優れた抗アレルギー効果を持つ菌であると結論できます。