妊娠中と授乳期間中にプロバイオティクス

妊娠中と授乳期間中にプロバイオティクスの投与を受けた62組の母子では、母乳中の TGF-β2 の濃度が非投 与群に比べて有意に高く、子どもが2歳の時点 で比較すると、投与群では非投与群に比べてアトピー性皮膚炎 の有病率が有意に低かった。
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この結果は妊娠中と授乳期間中の母親へのプロバイオティクスの投与 が母乳の 免疫的な保護作用を高め、子どもがアトピー性皮膚炎になるのを防ぐことを表している。 .
LrGG 株が妊娠中から 出産後まで継続的に投与された母親から生まれた子どもでは、非投与群の母親から生まれた子どもに比べて、 アトピー性皮膚炎の発病率が半分で あった。
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しかしながら、 LrGG が妊娠中から出産後まで継続的に投与された最近の実験では、子どものアトピー発病率 や重症度が低下しないばかりか、逆に乳児喘鳴が増加していたとの報告 もある。