クロスティ リデューム属


無菌的な環境で飼育されたマウスは Th2 細胞依存型の免疫反応が残り、経口的な食物への脱感作に失敗す るのに対し、新生児期から細菌類と接触していたマウ スでは経口的な食物への耐性を獲得する。正常な腸内 細菌層が成立することが正常な腸管バリア機能を維持し、免疫耐性を獲得するために不可欠である可能性が 示唆されている。
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アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患に罹患している乳幼児の腸管では、正常児と比較して乳酸桿菌属や ビフィズス菌の頻度が低く、(悪玉菌の)クロスティ リデューム属の頻度が高いことが示されている。
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このような経 緯からプロバイオティクスの免疫機能正常化の可能性とアレルギー疾患予防効果が臨床医、食用微 生物研究 者、栄養学者の間で注目されるようになった。