実験参加乳児が3ヶ月時

実験参加乳児が3ヶ月時の湿疹発現率はプロバイオティクス群/プラセボ群で 18.6% 対 34.8% (p=0.086) と 統計的有意差は認められませんでした。
.
6ヶ月時には 20.0% 対 40.5% (p=0.053) と統計的有意差は認めませ んでした。
.
1才時には 18.2% 対 40.0% (p=0.048) と有病率を半分以下に低減でき、統計学的有意差が確認され ました。
.
アトピーの累積罹患率は 36.4% 対 62.9% (p=0.029) でアトピー性皮膚炎の累積罹患率を有意に減少で きました。
.
1才時の特異的 IgE 検査値には両群で有意差はありませんでした。
.
日本に一番近い隣国の韓国ではアトピー性皮膚炎に対する予防意識が高く、この点では日本はもしかすると 先進工業国で一番遅れているのではないかと危機感を感じる発表でした。
.
少なくとも日本の医師の間ではこの ような乳酸菌プロバイオティクスによるアトピー予防の意識すら持たれていなく、小児アレルギー系の医学会でも プロバイオティクス投与症例の集積報告すら見あたりません。
.
このままでは日本は子どもの予防医学がアジアで 一番遅れた国になってしまうのではないでしょうか?
.
ぜひ先生方のご理解とご協力をお願いしたいと思います。