実験はプラセボ対照の2重盲験試験

実験はプラセボ対照の2重盲験試験で、アトピー性皮膚炎の発病をプロバイオティクス投与で予防できるかど うかを調べました。
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2005年1月から2006年1月までの期間、アレルギーの家族歴を持つ112人の妊婦さんが Samsung 医療センターで集積されました。
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アレルギーの家族歴は、(1)両親か兄姉のいずれか一人以上が医師 によってアレルギーであると実験開始時に診断されている、あるいは(2)両親のいずれかが過去に喘息あるい はアレルギー性鼻炎に罹患した病歴があり、ダニ特異 IgE 値が 1.0kU/L であることで判断しました。
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プロバイオティクス投与群の妊婦さんには、ビフィズス菌2種類(B.bifidum BGN4; B.lactis AD011) とアシドフィ ルス菌(AD031)がそれぞれ16億個ずつ賦形剤と共に出産予定日の8週間前から産後3ヶ月間投与されました。 .
赤ちゃんは3ヶ月までは完全母乳で育てられ、4ヶ月目からは母乳か育児ミルクか湯冷ましのいずれかに溶かし てプロバイオティクスが投与されました。
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プラセボグループには賦形剤だけが投与されましたが、袋の外観、中 身の見た目、臭い、味共に区別できませんでした。 .
全ての母親は3ヶ月まで完全母乳が義務づけられ、ピーナッツと卵とヨーグルト等のプロバイオティクス類の食 用が制限されました。先天性の病気があった一例が解析から除外されました。
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実験は倫理規定に準拠しデータ は ISRCTN26134979 に登録されました。