アトピーの湿疹は特に小児期

アトピーの湿疹は特に小児期によく診られる病気で、世界的にも増加傾向にあることが最近の統計でも指摘さ れています。
.
韓国では1995年から2000年までの5年間で、6才から12才の子どものアトピー性皮膚炎罹患率 は 19.7%から 27.5%にまで増加しました。
.
このような増加の背景には、乳児期早期の微生物との接触機会の現 象により Th-2 型リンパ球優位の免疫系が作られ、その結果アレルギー体質になり発病しやすい;いわゆる環境 衛生仮説が唱えられています。
.
最近になって、腸内細菌叢が正常な腸管粘膜バリア機能の維持と食物抗原への耐性獲得に重要な役割を 担っていることが強調されています。
.
無菌的に飼育されたマウスは食事アレルギーへの経口耐性獲得が不可能 で、Th-2 系免疫反応が持続的に強化されるのに対して、新生時期に腸内細菌叢を再建すると、この免疫以上 を修正することが出来ます。
.
アレルギーの子どもの腸にはビフィズス菌と乳酸桿菌が少なくて、クロストリデュム属 の悪玉菌が多いことが、アレルギーのない正常な子どもに比べて指摘されています。