昨日の調査結果のまとめ
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まず第一に、妊娠中のプロバイオティクス投与は妊娠糖尿病(GDM)を有意に、(投与群13%、非投与群36%、
コントロール群34%、危険率=0.003)に減少させました。
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〔GDM:妊娠中にはじめて発見または発症した糖尿病
にいたっていない糖代謝異常で、あきらかな糖尿病は含めない。
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日本の基準では;75gOGTT において次の 基準の 1 点以上を満たした場合に診断する。
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1. 空腹時血糖値 ≧92mg/dL(5.1mmol/l) 2. 1 時間値
≧180mg/dL(10.0mmol/l) 3. 2 時間値 ≧153mg/dL(8.5mmol/l)〕 第二には、妊娠経過が正常であり、母親と子どもの両方に不利益な作用が認められなかったことから、この方 法の安全性が確認されました。 .
第三には、二つの干渉する効果が示唆されました。
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プロバイオティクス投与と栄養指導の併用は妊娠糖尿病
のリスクを低下させると共に、栄養指導単独でも巨大児のリスクを体重および慎重で有意に(p=0.035、p=0.028) 低減させることです。
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今回の実験結果から、周産期の栄養指導とプロバイオティクス投与の併用は安全で費用効果の高いメタボリッ
クへの対策であると考えられます。
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巨大児が妊娠後期の危険因子であることを鑑みると、今回の実験結果はこの
危険性が修正可能なものであることを強調した点で、世界中の健康に対して重要なものであります。