腸内細菌叢の乱れがガンや生活習慣病

腸内細菌叢の乱れがガンや生活習慣病、認知症の発症リスクを高めることが言われてきております。
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腸内細菌叢は生まれて間もなく形成が開始され、離乳などのイベントを経て徐々に大人の菌叢へと近づいていきます。
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一般的に哺乳期間を含む腸内細菌叢の形成過程に獲得した腸内細菌は、多少のバランスの変化は起こり得るものの生涯不変といわれており、老化と共に乳酸菌やビフィズス菌といったいわゆる善玉菌が減少する以外、基本菌叢パターンを大きく変えることは難しいとされています。
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乳製品などを摂取して一時的に菌叢を変えることができても、摂取をやめると元に戻ってしまう理由がここにあります。すなわち、哺乳中に形成される腸内細菌叢をいかにして正常な菌叢に整えるかが重要となり、母乳中にその秘密が隠されていると考えています。