胃腸疾患にアレルギー、自己免疫疾患、そして自閉症などの心の病気もそうである。
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そのような、とくに20世紀半ば以降に急増している疾患は、「現代病」ないし「21世紀病」と呼ばれている。しかし、そもそも現代病はどうして急増しているのだろうか。
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その点を説明するものとして、近年、わたしたちの体内にいる微生物、とくに腸内細菌が注目を集めている。腸内細菌説によれば、現代病がこれほど増えているのは、腸内細菌の全体(マイクロバイオータ)のバランスが崩れていることと強く関係している。