腸管への乳酸桿菌の定着

実験2
腸管への乳酸桿菌の定着はマウスの母親だけに認められて子どもには認められませんでした。
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TNF-alpha, IFN-gamma, IL-5 およびIL-10 の産生低下が妊娠前+妊娠中+授乳中に乳酸桿菌投与を受けた母親から生まれた子マウスに認められました。
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しかしながらIL-13とIL-4には変化がありませんでした。
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そしてさらに、プロバイオティクスの投与を受けた母親から産まれた子マウスは、投与を受けなかった母親の子マウスに比べると、気道と気管支周囲の炎症所見、杯細胞の過形成所見が有意に減少して観察されました。
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それに対してメタコリン(非特異的刺激)に対する気道過敏性は影響を受けていませんでした。
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妊娠期間中に乳酸桿菌投与を受けた母親では胎盤中のTNF-alpha上昇だけが有意に観察されました。