特許の概要
乳幼児期にビフィズス菌やアシドフィルス菌を投与することでこどものアトピー性皮膚炎を予防し減少させることに世界で初めて成功し特許が認められた。アトピー性皮膚炎の発病原因を乳幼児期の生育環境変化による腸内細菌叢変革に伴うTリンパ球の異常な生育に有ると考案し、社会的問題とも言われたアトピー性皮膚炎を根本的に解決する方法として世界中のアトピーで悩む両親への朗報だ。焼津市の小児科開業医が独自に研究を進めて特許を獲得したことは、少子化と子育て不安に悩む父母たちを勇気づけ、地域の小児科を見直し、地方の小児科医師不足に歯止めをかける効果を期待したい。
【従来の技術】 アトピー性皮膚炎にかかる恐れの有る子供が毎日食べ続けることでアトピー性皮膚炎にかかりにくくなるアトピー性皮膚炎発病予防効果のある保健食品には、従来より米や牛乳などの食品に加水分解処理を加えて蛋白質を変化させてアレルギーの原因となる蛋白質の抗原性を低下させた低アレルゲン食品が有ったが、製造コストが高く、製品の風味・味覚が著しく損なわれる欠点が有った。
【発明が解決しようとする課題】 本発明では、食品を加水分解で低アレルゲン化する事なくアトピー性皮膚炎の発症を予防する効果のある保健食品を作った。従来より乳幼児や子供の食べるものは衛生的で無菌であるべきとの見解が強く納豆・ヨーグルト等の一部の食品を例外として、子供用の食品に生きた細菌類を添加する事は避けられていた。乳酸菌を用いた食品であるヨーグルトが便秘の改善に有用との認識は既に有ったが、ヨーグルトは牛乳の蛋白質を豊富に含むために逆にアレルギーを引き起こす可能性が有る為、アトピー性皮膚炎の予防の目的では使用できなかった。