研究結果を受け、保健食品の開発に取り組み、1998年、「アトピー性皮膚炎を防ぐ保健食品」で特許を取得、それを基に完成させたのがブレーベ菌、インファンティス菌、ロンガム菌の3種類のビフィズス菌などを配合した「ベストトリム」だ。その有効性はアトピーの予防に止まらないことが、その後の腸内細菌の研究でわかってきたという。
「生まれてくる子どもの健康のリスクファクターが母体の腸内細菌叢の状態で増減することや、自閉症児の腸内細菌には毒素を産生する有害な細菌類の割合が多いこと、母親の腸内細菌不足が子どもの自閉症や発達障害の原因になることなど数多くの研究結果が発表されています。その観点から、『ベストトリム』は自閉症や発達障害、精神疾患の予防にも利用できる乳酸菌と考えています」
アレルギー専門の医師の研究が母子の健康を支える。