・1996年8月より1998年8月まで2歳未満のハイリスク児 (湿疹左右対称2領域以上、家族歴濃厚)235名に乳酸菌生菌を投与。 ・観察者105名中発病は9名(9%)で歴史的対照(35%)に比して有効と思われた。 ・ビタミンH、抗アレルギー薬の併用が有効。 ・2000年以後の成績では生後6ヶ月以前の早期のアトピーブロック開始が望ましい。
■1997年代の症例 ブロック開始4ヶ月の経過。皮膚炎の著名な改善を認める。
当初
4ヶ月後
■1996年と現在の外来風景の比較 1996年には殆どが重症の湿疹を主訴としていた。現在は湿疹を診る事は稀になった。
96当時
現在
・乳幼児の皮膚アレルギー発病のブロックが可能であると考える。 ・ハイリスク児には生後6ヶ月以前の総合的発病予防対策が望まれる。 ・ビフィズス菌、ビタミンH、抗アレルギー薬と食餌抗原の回避、感染症対策とスキンケア、 適切な抗炎症治療が有意義と考える。
腸内環境が脳や健康に及ぼす様々な影響に関する研究が進んでいます。 腸と脳の繋がりで 細菌の出す代謝物質が免疫機能等を反応させる事で、反応が脳へ機能するのではと考えられております。 また、脳のバリアを機能している部分も 腸内環境次第で弱まる事もわかっております。 脳のバリアが機能していないので、本来であれば決して通ることのないアレルギー物質などが入り込んでしまい、脳の炎症を引き起こし、脳の発達も遅れてしまい、発達障がいの症状となるとも考えられます。